最近日本の若者は元気がない。
特に海外に興味を失っている。
アメリカに留学する学生が年々減っている。中国・インド・韓国が飛躍的に伸びているのに。
かつて萩原朔太郎は「フランスに行きたし、されどフランスはあまりにも遠し」と言った。
しかし、あまりにも遠く望みは適わなかった。
今は誰でも簡単に行けるけれど、言葉の問題もあり敬遠される。
日本の大学で楽しく過せば満足なのだろうか?
日本にだけ居たのでは、深い井戸の中と同じになる。
視野も狭く、外国のことなど興味を示さなくなるし、理解できなくなる。
航空機やインターネットの発達で、世界は狭くなった。多くの情報も手に入る。
しかし、やはり外国の地に立って初めて分かることも多い。
人生観が変わることも多い。目が開かれるのである。
就職先が見つからない学生も多い。
仕方なく大学院に進学して、無事ドクターも終了したが就職先はない。
日本で就職先が見つからなければ、外国に出て行けばどうだろう?
インターンシップや海外青年協力隊やボランティアなどいろいろなプログラムがある。
そんな中で自分を鍛えれば、新しい人生が開ける。
これまでのような人生のレールは、もう日本にはない。
自分で努力をして、新しい道を切り開かねばならない。
日本は教育に熱心な親も多い。その教育が問題である。
幼稚園や小学校の時から塾やお稽古に明け暮れる。
ピアノ・バレー・水泳・剣道・公文・英会話・塾等々学校から帰っても遊ぶ暇はない。
ぎっしりスケジュールがつまっている。
子供は外で友達と遊ぶ暇もチャンスもない。犯罪が増え、危険な戸外に子供だけで出せない。
遊びを通して、仲間と上手に付き合うチャンスを無くした。
兄弟の数も少なく、わがままに育っている。我慢をしたり、他人に譲るということが出来ない。
子供の時から決められた路線を走らされた子供は、自分で新たなチャレンジをしようという元気が出ないのではないか。
自分で考え、自分の意見をきちんと表現できることが大切である。
一方的に詰め込まれる教育では、外国に通用しない。