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日本人・異文化


スイス 国境の町バーゼル Ⅰ 

 バーゼルはフランスとドイツに国境を接した古い町で、言語はスイスドイツ語である。ドイツ語とはかなり発音が異なるようである。
フランスの宗教改革で多くのフランス人がスイスに移り住んだ。彼らが金融業やその他の製造業を盛んにした。従って、フランス語を話す人も多い。
バーゼルは染料産業の中心地でもあった。ドレフュス兄弟によるアセテートの開発からいろいろな生地も作り出され、染料と生地とデザインも盛んになった。又、世界的製薬会社ノバルティスやロッシュがある。
国民所得が世界一のスイスは物価も家も高い。そこで、ドイツやフランスからバーゼルの会社に自転車や車で通う人も多い。定年後はドイツに家を買って住む人もいる。
街の中心をライン川が流れている。

 娘が住むリーヘンはドイツに近い落ち着いた美しい街である。
鱗のような瓦の三角屋根の美しい家が並んでいる。この古い家は維持が大変で、手入れも難しい。広い庭の一軒家が売りに出ると、古い家を壊して四角いビルになってしまう。
広い草原の向こうはドイツ領である。この草原には小さな川がいくつか流れ、水の豊かな地である。
休日ともなればバーゼル市内やドイツナンバーの車がやってきてサイクリングやジョギングを楽しんでいる。犬を連れてきて散歩をする人も多い。
大きな犬を飼っている人が多く、大抵2頭連れてくる。
林のある一部の地域は人も動物も立ち入り禁止で、水道の水源になっている。

 4月はいろいろな花が咲き乱れ、草原はタンポポで一面黄色くなったり、その後の綿毛で真っ白になったりする。山吹・桜・りんご・藤・ライラック等の木の花も次々に咲き乱れる。
桜は白い花でりんごの花と見分けがつかない。よく見ると桜は下向きに、りんごは上向きに咲いている。六月になると濃い紫色のさくらんぼがたわわに実り、樹で熟した実は粒が大きくジューシーでとてもおいしい。
街路樹にもさくらんぼが実り、道行く人も犬もおいしいさくらんぼを食べている
# by iwaokat | 2011-07-02 09:37


夏時間 summer time daylight saving time

欧米等では、三月の最終日曜日の午前一時から十月の最終日曜日の午前一時まで夏時間となる。開始日は1日23時間、最終日は1日25時間となる。
スイス バーゼルの一日を見ると、夏時間の始まった4月は朝6時から夜9時頃まで明るい。
保育園や学校は8時から8時30分に始まる。スーパーマーケットも8時開店で、一日の始まりも早い。会社も8時30分に始まる所が多い。
夕方はまだ太陽がとても明るい。しかし、外で遊んでいる子供の姿は見られない。小さな子供は7時にベッドに入る。
多くの家の窓にはシャッターがあり、外の明るさを防いでいる。

日本では計画停電や夏の電力不足が心配されている。
日本も夏時間を採用するチャンスではないか?私が子供の頃は日本でも実施されていた。
それが面倒なら年中夏時間にしてもよいと思う。
夜型人間が増えたがそれを修正するよいチャンスでもある。
店の営業時間も短くして、終夜営業のコンビになども考え直す時期ではないか。
災害に遭われた方々のことを思うと、少しの努力で実施できると思う。
# by iwaokat | 2011-05-01 23:57


初詣 

 今年の東京の新年は、寒いけれどお天気に恵まれた。
飯田橋は、靖国神社と東京大神宮の初詣客でこの成人の日の三連休まで混んでいる。特に、大神宮は若い女性に人気があり、連日狭い境内を人が埋め尽くす。
入場制限されているので、長蛇の列が駅まで続くこともある。

若い女性の婚活は、高収入の男性を捜し求める。
レストランで隣の席の女性の会話が聞こえてきた。
一部上場企業の社員の平均年収や公務員の平均年収を携帯電話で検索の様子。
年収一千万円を探すが無理の様子。自分の収入を足しても難しい様子。

結婚生活は楽しいことも多いが我慢しなければならないことも多い。
昔に比べて兄弟の数が少ない今の若者は、わがままに育っている。
それですぐに嫌になって、簡単に離婚してしまう。
最近は三組に一組は離婚すると言われている。

セレブにあこがれブランド品を買い求めるのではなく、現実的にささやかな幸せに満足できたら楽しい人生が送れるのでは?と思う。
どうか素敵な伴侶が見つかりますように。
# by iwaokat | 2011-01-11 21:47


禁煙 

 今日から煙草の価格が大幅値上げとなった。
多くの人が買いだめをしたようだ。これを機会に禁煙を決意した人もいる。
買いだめの煙草がなくなったらという決意の程が淋しい人もいる。

 千代田区は、全国で一番早く全面禁煙とした。そして、所々喫煙場所を設けている。狭い喫煙スペースに、いっぱいの人が煙草の煙をただ吐き出している所もある。しかし、外堀の緑に囲まれた土手の遊歩道は、煙草の吸殻があちこち散らばっている。「ポイ捨てはやめましょう。歩きタバコはやめましょう」のたて看板があちこちにある。歩きタバコじゃありませんとばかりに、ベンチのある場所は全て喫煙スペースになってしまっている。
気持ちの良い散歩道は、喫煙者に占領されてしまった。

 市ヶ谷駅東側遊歩道の公衆トイレの後ろに、青空喫煙場所が設けられている。そのすぐ傍に、児童のための公園があってブランコや滑り台がある。煙はお構いなく子供達の方に流れてくる。
時にはブランコに座って、タバコを吸っている人も見かける。
乳幼児の突然死は、親の喫煙が大きな影響を及ぼしている。
外の緑に囲まれた公園で、幼い子供が伏流煙の被害に遭っているのは悲しい。

 喫煙者は、自分のみならず伏流煙による周りの人の健康にも、重大な影響があることを真剣に考えてほしい。
# by iwaokat | 2010-10-01 23:13


日本の若者

 最近日本の若者は元気がない。
特に海外に興味を失っている。
アメリカに留学する学生が年々減っている。中国・インド・韓国が飛躍的に伸びているのに。
かつて萩原朔太郎は「フランスに行きたし、されどフランスはあまりにも遠し」と言った。
しかし、あまりにも遠く望みは適わなかった。
今は誰でも簡単に行けるけれど、言葉の問題もあり敬遠される。
日本の大学で楽しく過せば満足なのだろうか?
日本にだけ居たのでは、深い井戸の中と同じになる。
視野も狭く、外国のことなど興味を示さなくなるし、理解できなくなる。
航空機やインターネットの発達で、世界は狭くなった。多くの情報も手に入る。
しかし、やはり外国の地に立って初めて分かることも多い。
人生観が変わることも多い。目が開かれるのである。

就職先が見つからない学生も多い。
仕方なく大学院に進学して、無事ドクターも終了したが就職先はない。
日本で就職先が見つからなければ、外国に出て行けばどうだろう?
インターンシップや海外青年協力隊やボランティアなどいろいろなプログラムがある。
そんな中で自分を鍛えれば、新しい人生が開ける。
これまでのような人生のレールは、もう日本にはない。
自分で努力をして、新しい道を切り開かねばならない。

日本は教育に熱心な親も多い。その教育が問題である。
幼稚園や小学校の時から塾やお稽古に明け暮れる。
ピアノ・バレー・水泳・剣道・公文・英会話・塾等々学校から帰っても遊ぶ暇はない。
ぎっしりスケジュールがつまっている。
子供は外で友達と遊ぶ暇もチャンスもない。犯罪が増え、危険な戸外に子供だけで出せない。
遊びを通して、仲間と上手に付き合うチャンスを無くした。
兄弟の数も少なく、わがままに育っている。我慢をしたり、他人に譲るということが出来ない。
子供の時から決められた路線を走らされた子供は、自分で新たなチャレンジをしようという元気が出ないのではないか。
自分で考え、自分の意見をきちんと表現できることが大切である。
一方的に詰め込まれる教育では、外国に通用しない。
# by iwaokat | 2010-09-01 23:55

    

留学生との生活から、思うこと
by iwaokat
日本人ならはっきり言わなくても、察しのつくことも多いでしょう。しかし、外国人と話す時は、曖昧な言い方は通じません。しかし暖かい心だけは、万国共通だと思います。

日本人の国民性も分かります。

私の頭を柔らかくしてくれた留学生の皆さんに、感謝します。

iwaokat@nifty.com
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